手彫りについて/京印章について

印章彫刻の方法には、「手彫り」「手仕上げ」「機械彫り」があります。

「手彫り」

電動工具、彫刻機械、パソコン等を一切使わずに、下書き(印稿)から字入れ (=布字:下書きの文字を左右逆さまに「筆」で印材に書き込む工程)、荒彫り、仕上げまで 印鑑製作の工程全てを100%手作業で行う工法です。
基本的に墨(朱、黒)と細筆と印刀(印鑑を彫るための彫刻刀)しか使いません。

「手仕上げ」

「手彫り」の工程の内、「仕上げ」の手前の工程までを彫刻機械で行う工法です。
つまり、彫刻機械が荒彫りした後に、職人が「仕上げ刀」で仕上げを施す工法です。
パソコンのフォントや手書き文字をスキャナーで読み取って、機械が自動的に左右逆さまに 荒彫りまでを行います。
一番重要で難しく、各職人の味の出る「字入れ(=布字)」の工程が無いために、印鑑の出来は 「仕上げの腕」にかかってきます。
「仕上げ」が悪いと、既成品のような出来になってしまいます。

「機械彫り」

印鑑製作の工程全てを彫刻機械が行います。人の手は一切入りません。
既成品と同じ工法です。

※「手彫り仕上げ」という彫刻方法の呼び名は認められていません。(造語です)

実は本当に手彫りをしているお店は少ないのです。
なぜならば、印鑑を手彫りするのは大変手間暇が掛かかるからです。(→手彫り印鑑の製作行程はこちら) 手彫りと宣伝したほうが売れやすいので、手彫り風のイメージ写真を表示したりしているお店は多いです。

弊店では完全手彫り印鑑と手仕上げの印鑑を扱っています。
手仕上げに関しましても非常に細かな仕上げを施していますが、誤解の無い様に明確に表記しています。
お求めの際は、ご確認ください。

京印章について

京印章

京印章の特色は中国、漢の時代の重厚な作風を受け継いでおり関東の印章と作風が違う事です。
京都においては60余名の厚生労働省の技能検定に合格した技能士がが活躍しています。そして柘植(つげ)、水牛、象牙などを素材に伝統的な京印章を制作していますが、一方ではさらに自由な発想にたち、しかも文字の持つ意味をこわさない現代感覚の印章も数多く生み出されています。

弊店は【京印章制作士】常駐の【京印章販売處】に認定されております。